Speaking ネイティブへの道

ネイティブ並みにペラペラの英語力に到達するための5つのヒント

投稿日:

対象:英語ペラペラになりたい/ネイティブ並みに英語を話せるようになりたい
読了:

約 12分 55秒


関連:

英語を勉強していると、「ネイティブ並みにペラペラになりたいなぁ」という漠然とした願望があると思うんですよ。

でも「どうやったらそのレベルにたどり着けるのか?」という道しるべや目安を示してくれている英語の勉強法本やWebサイトってあんまりないんですよね。

僕はまだ、中級レベル(TOEIC 930点・英検準1級=CEFR B2)なので、試行錯誤している段階ですが、この1年いろいろ調べてきた結果、「準ネイティブレベルの英語力」というものが少し見えてきたので、まとめてみることにしました。

いろいろツッコミどころはあると思いますが、1つの目安として参考にしていただければ幸いです。

また、他の記事と同様に、僕の英語力が上がるにつれて、この記事も更新していくつもりです。

「ネイティブレベル」は大人には不可能っぽい件

● タイトルに"準"を付けた理由

僕よりもはるかに高い英語力をお持ちの上級者の方々が「ネイティブ並みにペラペラは無理」と仰っておられるんですよね(˜∀˜;)

2017年03月現在、英語の総勉強時間は8750時間になりましたが、僕が生きているうちにネイティブレベルに到達するためには、

(1) 細胞を若返らせるナノマシンを発明する
(2) ドラゴンボールを7つ集めて神龍に不老不死をおねだりする

の、どちらかが必要です。「ドラゴンボールがあったら、英語をネイティブレベルにしてくれ!ってお願いすればいいやん」というのはナシでお願いします。

「ネイティブレベル」を目標にするのは現実的ではないということで、タイトルに”準”を付けました。

● 準ネイティブレベルの定義

 

CEFR TOEIC L&R 英検
C2
C1 945~ 1級
B2 785~ 準1級
B1 550~ 2級
A2 225~ 準2級
A1 120~ 3級~5級

準ネイティブレベルを、ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドライン「CEFR(セファール)」で定義するとすれば、「C2レベル」くらいなのかなという気がしています。

というのも、英検の指導を初めて33年の植田 一三先生が、著書『英語スピーキング力』でCEFRについて触れておられたんです。

英語放送、英字誌、英文ライティングや社会問題ディスカッションなどで、英語をエンジョイできるようになってくるのはランク7(CEFR C2レベル)からだと思います。

それまでは、英語放送を聞いても、TIMEを読んでも、洋画を観てもわからないことが非常に多く、英文ライティングも文法・語法、論理の展開で問題点が多く、とてもそのままでは読者に自信を持って配布できるものは書けません。

またスピーキングも母国語とのギャップが甚だしいためにフラストレーションがたまり、英語の勉強はかなりチャレンジングかもしれません。

英語を活用するという意味ではまだまだ問題が多いので、今のレベルがランク5(CEFR B2 = TOEIC 785~940点・英検準1級)の人は、ランク7(CEFR C2レベル)をめざしましょう。(P. 281~285)

英語スピーキング力

英語4技能試験情報サイトの「資格・検定試験CEFRとの対照表」によると、2017年現在、TOEIC 930点&英検準1級の僕は「B2レベル」になります。そして、「TOEIC 945点 / 英検1級」に到達すると「C1レベル」に昇格。

「C2レベル」は、TOEICや英検では測定できなくて、「IELTS 8.5~9.0 / ケンブリッジ英検 200+」が該当するようです。YouTubeに「IELTS 8.5~9.0」の人の英語力を確認できる動画があったので貼っておきます。

いやいや、このヒゲ男は「ネイティブレベル」ではなくて「ネイティブ」やろ!(笑)

ただ、実際にC2レベルに到達されていて、TOEIC・英検・IELTS・TOEFLを受験されている、英語好きさん(IELTS 8.5)のブログ記事「各種英語試験 ⇔ CEFRランク対照表」で作成されている表「上級者のための英語資格換算表」のほうがより詳細に分類されてあって勉強になります。

準ネイティブに到達するための7つのヒント

(1) 語彙レベルは2万語をめざす

Test-Your-Vocab-graph1.png
Image by Test Your Vocabulary

2013年時点で20万人以上の人が受けた「Test Your Vocabulary」という語彙レベルを診断できるサイトによると、このテストを受けたネイティブのほとんどが20000~35000語レベルだったそうです。

上述したC2レベルの英語好きさんが2015年時点で、19800語で、同じくC2レベルのSiobhanさんは2016年時点で、22700語に到達されています。

次に、多聴多読を中心に英語を学んでおられるyukoさんは、2014年時点で「字幕なしで観ることのできる映画がかなり増えてきた」というレベルに到達されてまして、2016年時点で、25100語を獲得されています。

また、『英語上達完全マップ』の森沢洋介さんが

現在の私の語彙は25000~27000語 と思われますが、多読などの自然なボキャビルにまかせると、このあたりで語彙の伸びは止まる ようで、ここ10年くらい同じでレベルにとどまっています。

大学卒のネイティブ・スピーカーの認識語彙は4~5万といわれていますから、そのレベルとの開きはあるのですが、何を読んでもそれほどの支障を感じない ので(これは私自身の大まかな性格にもよるのでしょうが)、当面はさらなるボキャビルの必要性を感じません。(P. 176~177)

英語上達完全マップ

というわけで、「語彙で2万語を超える」のは、準ネイティブレベルに到達するための1つの目安になるのではないかと考えています。

ちなみに、B2レベルの僕は2017年01月時点で、7360語だったので、TOEIC 930点&英検準1級は全然たいしたことないことがお分かりいただけると思います(笑)

この「2万語」に関しては、次の記事でもう少し詳しくまとめてあるのでよかったらどうぞ!

【参考】準ネイティブレベルの英語力に到達するのに必要な語彙力

 

(2) 1日5時間、英語に触れる

真のバイリンガルは努力家だった件


以前は「帰国子女は英語ペラペラでうらやましいなぁ」と思っていたんですよ。

ですが、バイリンガールのChikaさんの↑上の動画、通訳者の川合亮平さんの日経DUALの記事「国際結婚でも大変…「英語子育て」のリアル事情」、後述する同時通訳者の関谷英里子さんの著書『同時通訳者の頭の中』、言語学者の永井忠孝さんの著書『英語の害毒』を読んで考え方が変わりました。

英語・日本語ともにネイティブレベルで使いこなせるはネイティブレベルの”日本語”を獲得&維持するのにも相当な時間を費やしている(=努力している)ことが分かります。

ただ、「いったいどれくらい第二言語に触れる必要があるんだろう?」と思うようになってたんですよね。

 

ある言語学者の提言

SLA(第二言語習得)やバイリンガルを研究されているFred Genesee教授が「A Short Guide to Raising Children Bilingually(PDF)」で次のように述べておられます。

We do not have solid scientific evidence to tell us what that minimum amount of exposure is. Our best guess at this time is that bilingual children must be exposed to a language during at least 30% of their total language exposure if their acquisition of that language is to proceed normally. (P. 6)

意訳すると、「最低何時間触れるべきという科学的根拠はないが、我々の推論では、子供たちが獲得しようとしている言語を順当に身につけられるようにするためには、少なくとも全体の30%はその言語に触れさせるべきだ」そうです。

科学的根拠はないと仰っておられますが、バイリンガルを研究されている教授の「30%」という推論は1つの目安になると思ったんです。

また、これはバイリンガルの子供の育て方に関する内容ではありますが、「子供でをバイリンガルにしたいなら30%」なのであれば、大人の第二言語習得が30%よりも少なくていいということはないはずです。

なので僕は「30%」を意識していこうと考えています。

 

英語で仕事する

「言語に触れる時間のトータルの30%」の定義がイマイチ分からないのですが(笑)、単純に睡眠7時間、食事・風呂・トイレを2時間として、1日24時間から差し引くと、残り15時間。その「30%」は約5時間になるんですよ。

というわけで、1日5時間は英語に触れるようにしたほうが良さそうだなと。

社会人が(英語を使わない)仕事や子育てをしながら、1日5時間英語に触れる環境を構築するのはかなり不可能に近いと思うんですよ。

TOEICでスコアアップ報告をして下さった読者さんの記事を拝読していると、社会人の方が、プライベートで英語の勉強に費やせる時間は、1日に2~3時間くらいなんですよね。

となると、当然と言えば当然ですが、英語で仕事する環境に身を置いたほうが、準ネイティブレベルに到達しやすくなることが分かります。

僕は2017年現在、月140時間(1日4~5時間)は英語に触れるようにしています。

実際、これが100時間を下回ったり、週5回受けている【 オンライン英会話 】が1~2週間くらいできない日が続くと、スピーキング・リスニング・リーディングが下がるのが如実に分かるんですよね。

僕は今はまだ、精聴精読がメインなので、これが多聴多読メインになれば、もう少し事情は変わってくるとは考えています。そうなったらまたこの記事をアップデートするつもりです。

 

(3) 3~4万時間、英語に触れる

どのマテリアルを使うのか、どういったトレーニングをするのかによって、成長速度も身につく英語力も異なるので、「○○時間勉強したら、△△のレベルに届く」と言うのは不可能だと思います。

なので、これも1つの目安にしていただきたいのですが、第二言語習得を教えておられ、TOEICだけでなくTOEFLも満点の青谷正妥教授の著書『英語学習論』によると、

母語話者は小学校入学までに17000時間以上の英語に触れ、大学に入学するまでに50000時間の英語経験積むとされるのに対し、日本人は中高で3000時間の英語に触れるだけだと言われています。(P. 2)

英語学習論―スピーキングと総合力―

僕は8750時間なので、まだ小学校に入学できていないです(笑)

上述した語彙力診断サイト「Test your vocab」のブログ記事「Native speakers in greater detail」のグラフからすると、僕の7360語は6歳児とほぼ同じ語彙力っぽいです。

Test-Your-Vocab-graph2.png
また、このグラフからすると、「準ネイティブレベルの英語力に到達するのに必要な語彙力」でお伝えした、推奨13000語を超えるのは11歳必須20000語は16歳になります。

「大学に入学する(18歳)までに50000時間の英語経験積む」を単純計算すると、1年間で約2778時間になるので、11~16歳は3~4万時間くらい英語に触れている可能性があります。
※1年間で2778時間だとすると、1日7.6時間英語に触れていることに。

次に、同時通訳者の関谷英里子さんが、著書『えいごのつぼ』によると、20000時間、英語を勉強されてきたそうです。

Woman typeの記事によると、「6歳から9歳まで家族でイギリスに住んでいました/高校の時、1年間イギリスに留学もしています」ということなので、勉強時間だけでなく、英語に触れている時間も換算すると、もっと多くなるでしょうね。

そこからもやはり3~4万時間くらいは覚悟しておいたほうが良さそうだなと。

僕はおそらく今年中に1万時間には到達できそうですが、英語力は正直まだまだだなぁと感じています。

TOEIC 900点を超え、英検準1級に合格し、【 瞬間英作文 】と並行して、週5日のオンライン英会話を4年もやると、ある程度話せる・聞き取れる・読めるレベルにはなります。

【参考】オンライン英会話を1000回受けたので効果と注意点をまとめてみた

ですが、映画・海外ドラマで聞き取れる割合はまだまだ少ないですし、洋書や英字誌は辞書なしだとまだ厳しいですし、スピーキングやライティングもまだまだショボいです。

なので、1万時間に到達したら、当時の関谷英里子さんの2万時間をめざしていこうと考えています。

 

(4) 1日1~2時間、”生の”英語を聞く

日本人は圧倒的にリスニング時間が足りない

英語圏の幼稚園児は三単現のsを本当に理解するには6年くらいかかりますが、5歳児になるころまでに母語を聞く時間数は17520時間だそうです。(P. 27)

【出典】英語学習論 ―スピーキングと総合力―

17520時間ですと?!Σ(゚ロ゚屮)屮

僕の勉強時間のトータルが8750時間ですが、リスニングに費やしてきた時間は、1000~2000時間くらいだと思うんですよね。

つまり、僕のリスニング力は5歳児以下というわけです(笑)

実際、「Cute 5 Year Old Talks About Weather - YouTube」という動画で、ネイティブのお母さんがかなり早口で娘に質問しているのですが、きちんと聞き取っているんですよね。

また、植田一三先生が著書『英語スピーキング力』で次のように仰っておられます。

できるだけ生の英語にチャレンジし、1日に最低1~2時間はリスニングする必要があります。

……英語圏へ行けば、1日に最低6時間ぐらいは英語を聞くのに対して、日本で英語を勉強している人はリスニングの絶対量が少な過ぎるのです。

……どんなに少なくても1日に1時間は生の英語を聞くように心がけましょう。(P.129)

【出典】英語スピーキング力

【参考】英語 リスニングが上達しない人によくある4パターンと改善策

 

毎日1時間聴くことの大切さ

また、先程ご紹介した、多聴多読学習者のyukoさんも記事「リスニング4000時間雑感:映画を字幕なしで」で、次のように語っておられます。

リスニング2000~2500時間あたりで、字幕なしでも9割がた聞き取れる映画が出始め、スクリプトチェックをすることで、徐々に精度が上がってきたのではないかと思う。

また、別のブログ記事「リスニング3000時間の感想」では、次のように仰っておられました。

リスニングが出来ないと嘆いていた頃、実際のリスニング時間は月10時間も満たなかったと思います。

聞きとれない教材を繰り返し聞くのが苦痛で一日10分も続けられなかったのですが、スクリプト付きの音源を毎日リスニングをするようになってからは、聞けば聞くほどリスニング力が上がってくることを実感しました。

月10時間で年120時間と、(月50時間で)年600時間ペースでは、3年間で1440時間もの差が開きます。リスニングを習慣付けることが大事だと感じました。

2015年に、yukoさんのこれらのブログ記事を拝読してから、「英語を聴くトータルの時間の大切さ」に気づき、毎日1時間以上英語を聴くのをノルマにするようになりました。

この1時間は、精聴(ディクテーション)や聞き流しの時間はカウントせず、その後の「音声を聴いたりする時間、聞き取れなかった音声をオーバーラッピング・シャドウイング・リピーティングなどで声に出す時間」で合計1時間です。TOEICで30分、英検30分ずつ。

その結果、2016年に入ってから、TOEICのリスニングで450点を超えることが増えてきました。

【参考】TOEIC 900点を確実に獲る!6つの戦略と勉強法

また、2015年の秋頃から英検の勉強を始めましたが、2017年に入ってから「NHK WORLD TV Live」で聞き取れる割合も増えてきました。

ただ、僕はまだ精聴に割かないといけない時間が多く、生の英語に触れている時間も少ないので、TOEICと英検でもっと聞き取れる割合が増えてきたら、多聴の割合を増やし、当時のyukoさんがされていたように月に50時間聴くようにしていこうと考えています。

 

(5) 月間30万語読む(聞く)

英語”超”上級者 = 読書家

同時通訳者の関谷英里子さんが著書『同時通訳者の頭の中』で、多読の重要性について触れておられました。

中級以上になってくるとリーディング量の多寡が、その後の英語力を大きく左右してくるように思います。中級以上の人は、意識して読書量を増やしましょう。

私の周りには帰国子女がたくさんいます。しかし、その英語力にはかなりのばらつきがあります。……では、この差はどこから生まれるのか。

これは読書量の差なのです。

英語でも日本語でも言語能力が高い人、バイリンガルで英語を仕事でどんどん使っている人は、例外なくたくさん本を読んでいます。日本語でも英語でも、どちらでも多くの本を読んでいます。(旧版P. 114~116)

同時通訳者の頭の中

では、いったいどれくらい読めばいいのか?

SSS英語多読研究会」の古川昭夫さんが、著書『英語多読法』で次のように述べておられます。

(語学教育の専門家)Paul Nation博士は、世界各地で指導した結果から、「1年間に50万語読めば、多読は非常に高い効果がある」と主張しています。(P. 156)

ゼロから始めても、理解度7~9割で300万語の多読をすれば、基本語2000語が自在に使えるようになります。(P. 158)

英語多読法

年間50万語ということは、月間約4.2万語です。

ただ、この数字は「準ネイティブレベルをめざす」という意味では少ないと感じています。というのも、現在の僕がすでに月4万語以上触れていると考えられ、今の量では全然足りないと感じているからです。

TOEICはテスト1回分当たり、リスニング・リーディングパートの総単語数は約1万語、英検も準1級だとテスト1回分当たり、リスニング・語彙・読解パートはの総単語数は約1万語になります。

TOEICで月2回分、英検で月2回分くらい触れ、

 

月間30万語読む(聞く)

「TOEIC L&Rのテスト1回分の総単語数」と「英検準1級の過去問1回分の語彙・読解・リスニングパートの総単語数」を数えてみたのですが、それぞれ約1万語でした。

それで計算すると、僕は2017年現在、月間で約4~5万語に触れている計算になるのですが、この分量だと、よく出会う語彙は定着するのものの、めったに出ない語彙がなかなか定着しないんですよね。

例えば、今回の模試で出会って【 速音読 】や【 シャドウイング 】で繰り返して”今”覚えられたとしても、2~3年出会わなければ忘れてしまう、ということがわりとよくあるんです。ええ、ヘコみます。

なので、月間にインプットする総単語数は非常に重要なのではないかと思うようになってきたんです。

語彙力診断サイトで「Test Your Vocabulary」で25000~35000語あると、ネイティブレベルらしいのですが、多聴多読学習者のyukoさんは25100語を記録されているんですね。

そのyukoさんの記事「多読10年間のまとめ」から計算すると、だいたい毎月30万語の英語を読む or 聴くのを実践されているんです。

 

量だけでなく、質も大事

「1日5時間、英語に触れる」「2万時間、英語に触れる」「1日1~2時間英語を聴く」「月間30万読む」といろいろお伝えしてきましたが、何でもOKというわけではないです。

また、「1万語の本」を月に30回繰り返し読む、のもナシです。違う文脈で出会わないとあまり意味がないんですよね。

それで効果があるのなら、公式問題集のテスト1回分(約1万語)を30日間やり込めば、月間30万語になりますが、僕はもっと高い英語力を身に着けているはずです。

というわけで、違う本・テキストで月間30万語、というのが重要です。

-Speaking, ネイティブへの道

Copyright© えいかい , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.